小じわ対策
●しわとは
笑ったり、顔をしかめたりするような表情の動きにより、一時的に顔にしわができます。年齢や日光の影響で皮膚の弾力性、柔軟性が低下すると、一時的であったこのようなしわが皮膚に固定され、しわの根元が戻らない恒常的なしわになります。加齢した皮膚では角層が乾燥し、真皮の萎縮が進むことで弾力性が少なくなります。また紫外線をあびることにより表皮が厚くなり、角層が乾燥し真皮のコラーゲン、エラスチン線維の変性による皮膚の弾力性の低下が引き起こされます。
小じわ治療
しわを改善するものとしてはビタミンA類であるレチノールなどがあります。
レチノールは角質層に作用して、ヒアルロン酸の生成を助け角層の水分量を保持する働きがあり、小じわの改善効果があることが科学的に知られています。
また、しわの予防として紫外線防止すること、乾燥を防ぐことも大切です。特にUVAは真皮まで浸透し、コラーゲン、エラスチンを変性させる作用があるため、UVA防御効果の指標であるPA++以上のものが効果的です。 当院では、小じわにはフォトRF(STリファーム)またはマトリックスIR、サリチル酸マクロゴールピーリングをおすすめしています。サリチル酸マクロゴールピーリングは角層のみを剥離する安全なピーリングで、ピーリング後には真皮乳頭層のコラーゲンが新しく生まれて、『皮膚の柔らかい感触』と『ぽちゃぽちゃした弾力のある手触り』が生まれます。
表情しわ(目尻や眉間の縦じわ)にはボトックスやヒアルロン酸などの注入療法が効果的ですが、当院では施行していません。