「一般皮膚科」のご案内 保険診療

脱毛症

●脱毛症

円形脱毛症、AGA(男性型脱毛症)があります。円形脱毛症ではコイン様に円形に脱毛しますが広範囲に脱毛することもあります。AGAでは遺伝的な背景があり前頭部や頭頂部にかけて薄毛になります。

●円形脱毛症 原因

毛を作っている毛根(成長期毛)に対する自己免疫病と考えられています。つまり、何らかの原因で毛根を攻撃するリンパ球が血液中にでき、それが皮膚に集まってきて毛根をこわしてしまうために毛を作ることができなくなり、脱毛してしまうものです。原因が不明ですがなりやすい遺伝的な体質があります。直接の原因ではありませんが、ストレスがきっかけという方が2割ほどにみられるともいわれています。

●治療

年齢、症状、発症時期によって選択します。外用剤として副腎皮質ステロイド、塩化カルプロニウム、ミノキシジル(一般医薬品リアップ)、セファランチン、グリチルリチン•メチオニングリシン複合剤内服などが用いられます。
またステロイド局所注射、局所免疫療法などが行われます。

●生活指導

髪に緊張のかかる髪型や強いブラッシングは抜け毛が増えて不安になるためさけましょう。精神的ストレスについては考えすぎないようにします。発毛までは時間がかかるため、根気よく治療を続けることが必要です。難治な広範囲例では義髪も選択肢の一つとなりますが希望をもって過ごしましょう。

●AGA(Androgenetic Alopecia男性型脱毛)

AGA(エージーエー)の脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ成長期を短くする原因物質と考えられています。成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない、細く短い髪の毛が多くなると全体としてうす毛が目立つようになります。

生理現象であるため、薄毛に対してどの程度対処するかはご自身の意思で決めていただきます。内服療法としてはⅡ型5α還元酵素阻害薬であるプロペシア内服をおこないます。効果判定のためには半年以上内服の必要があります。自費診療での処方箋薬です。外用薬としては5%ミノキシジルが効果があると認められています。

また女性の薄毛ではダイエット、貧血などの関連もあり、血液検査が必要なこともあります。女性では1%ミノキシジルの外用療法があります。

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